フランス語学習① – 教材

  Français
フランスに住んで二年半。やはり三十路を過ぎてからの語学の習得は厳しいけれど、まったくわからなかった初めの頃を思えば、日常生活に困らない 程には上達しました。現地での語学習得という意味では、柔軟性の高い、若い頭のほうが語学習得に適してはいるけど、大人になってからでも時間さえかけれ ば、誰でも習得できるの が語学の素敵なところ。最近は便利な語学習得アプリやサイトがたくさんあるので、現在利用しているもの、昔役に立ったものをシリーズで紹介していきます。

 

フランス語教材
Linguaphone

 

語学の初心者に一番勧めたいのは会話式の教材を一つだけ選んで、それを丸暗記するぐらい、くり返し読むことです。

 

私 の父は海外に一度も行ったことがなかったけれど、祖父の猛特訓のおかけで、英語はペラペラでした。祖父は戦後すぐにアメリカへ留学し、帰国後は英語の教師 をしていた人。父は日曜日になると、必ず祖父の側で英語の教科書を最初のページから音読し、間違うとまた初めのページから読み直すことを日課にしていたよ うです。

 

私がフランスに来て最初にやったのはこの音読です。たまたま手元にLingaphoneという、自己学習 を特徴としている語学習得の教材があり、その音源 をそれこそ四六時中聞き、シャドーイング(影のように音声を聞いた側から真似て発音)をする、というのを繰り返し練習しました。1時間30から2時間ぐら いのCDが全部で8枚あり、これを暗記するぐらい繰り返し練習していたら、一年後に、「こんなに早くフランス語が話せるようになった人みたことない」と友 人に驚かれるくらいには上達しました。

 

シャドーイングをする場合に教材を選ぶコツは、音声に内容理解の問題など が入ってないもの、会話が物語として全編繋がっているもの、なるべく文章量が多いもの、です。初心者の目的は語学の基礎を丸暗記する為に何度も聞くことこ となので、内容理解の問題などは不要です。とにかくある程度の量をインプットすることが必要なので、薄っぺ らいものはお薦めしません。物語が繋がっているものというのは、登場人物に親近感を感じてくるので、聞いていてそのほうが面白いからです。また、何冊も買 い込むよりも、一冊を自分が一人芝居で演じられるくらい丸暗記することをお勧めします。演劇をしている友人は、台詞を覚えるのにはとにかく毎日 台詞を見ること、といってました。あるとき、すっと頭に入るようです。

 

それでは、Bonne chance !